英語の先生になることを夢見て、今年9月からバース大学MA Teaching English to Speakers of Other Languages (TESOL)コースで学んでいる中山真璃さん。大学在学中に企業から内定を獲得していたものの、教育実習での経験やある先生との出会いをきっかけにTESOLに興味を抱き、イギリス留学を決意した行動派です。第一志望校に合格し、さらには奨学金もゲットした中山さんに、渡英前にお話を伺いました。


内定を辞退して、イギリス留学を決意されたんですね。理由をお聞かせいただけますか?

大学の学科(国際関係学科)は、英語の教員免許が取れるプログラムでした。ただ、最初は先生になる気はまったくなく、3年生の春から就職活動をして企業から内定もいただいておりました。でも、その企業で働いているOGの方からお話を伺ったりしているうちに、何かが違うと感じるようになり……。

そのようなタイミングで、同じ大学出身のある先生と出会ったのですが、アメリカの大学でTESOLを学ばれたとおっしゃっていて。お話を伺うと、学生生活も、その後にアメリカやシンガポールで英語を教えられていたという経験も、とても楽しそうだったんですね。

また私自身も、大学時代に教育実習を経験して、教えるのは天職だと感じていたり、周りから英語の先生に向いているんじゃない?と言われたりしていて、これはもうTESOLを取得するしかない!と思い、留学を決意しました。

その先生はアメリカで学ばれたとのことですが、中山さんはなぜイギリスに留学しようと思ったのですか?

アメリカは、英語を指導した経験がないと、TESOLコースに出願すらできないケースが多くて……。カナダやオーストラリアもそういう学校が多く、それならばイギリスという感じになりました。イギリスは1年で修士号を取得できるところも大きかったですね。学費が安く済みますし、早く働きたいという思いもあったので。

またイギリスは、出願時にIELTSのスコアが足りていなくても、コンディショナルオファー(条件付き合格)をもらえる場合がある、という点も魅力的でした。入学までに目標スコアを達成すればいいので、気が楽でしたね。

もともとヨーロッパが大好きだというのも、留学先にイギリスを選んだ大きな理由です。

イギリス留学を決意されてから、どのように大学を絞り込んでいきましたか?

TESOLコースは、言語学を中心に学ぶのか、あるいは教育学の授業をメインに受けるのか、大学によって異なるのですが、私は実践的な知識を身につけたいと考えていました。SI-UKで紹介された大学のリストからどんどん絞っていき、最終的にバース大学アストン大学レディング大学サウサンプトン大学などの5校に出願しました。


最終的にバース大学に入学されましたが、その理由をお聞かせいただけますか?

ロンドンの大学に比べて、学費や生活費が安い、そして何より治安が良いというところが決め手でした。大学時代に仲良くしていた英語の先生のご家族がバースに住んでいるのですが、その先生が「(留学先には)バースがベスト、絶対にレコメンドだ」と言っていて。イギリス人がおすすめする場所に間違いはないと思いましたね。また、ご家族がバースにいらっしゃるので、何かあった時に助けていただけるという点でも心強く感じています。

バースは、高校時代と入学が決まってからの2度訪問していますが、上流階級の人たちが住んでいた家がたくさん残っていて、落ち着いている街です。その綺麗な街並みも、入学を決めた理由の一つですね。

—–

次回は、中山さんがどのように目標のIELTSスコアを達成されたのかについて、つづります。